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- ガンマナイフ治療の紹介

- ガンマナイフは半球状に配列されたコバルトからでるガンマ線という強い放射線を一点に集める器械です(機械の詳しい図などをご覧になりたい方は日本ガンマナイフサポート協会をご覧ください)。
あたかも虫めがねのように脳の病巣部に集中して照射できるために、周囲の脳への照射の影響を最小限に抑え、病巣部に充分な高線量の照射が可能になり、従来手術不能であった脳の深部もこの器械により治療できるようになりました。1991年より中村記念病院で厚生労働省の認可後初のガンマナイフ施設として治療を行ってきました経験より、ガンマナイフで高い治療効果が望める病気とその成績について述べます。
- 聴神経腫瘍
- 耳の奥に当たる内耳道より発生する良性腫瘍です。バランスを司る前庭神経の神経を包む鞘(神経の皮)から発生するため、めまい、ふらつきが初発症状のことが多く、めまいは次第におさまってゆきますが、その後耳の聞こえが悪くなり見つかることが多い腫瘍で、大きさが2.5cm以下であればガンマナイフによる治療が可能です。
治療成績ですが、成功率は大きさによりますが、内耳道内の小さいものであればほぼ100%に近く、脳幹に食い込んでいない程度のものであれば95%、それより大きくても2.5cm以下であれば91%望めます。 - 聴力は長期的にも6割以上の方が会話を理解できる有効聴力を保つことができ、まったく喪失してしまう方は7%にも満たない頻度です。顔面神経麻痺は1%未満で、ほぼ出ません。このように比較的早期に発見されれば、開頭による摘出術を受ける必要もなく、顔面機能と聴力をそれ以上に保つことができます。
- 髄膜腫
- 頭蓋底にできる髄膜腫はしばしば眼を動かす脳神経や脳の半球を養う内頸動脈を巻き込んで増大することがあります。この場合には神経、動脈を傷つけずに摘出することは不可能ですが、ガンマナイフは神経障害をほぼ出さずに、内頸動脈も傷つけずに、腫瘍を制御できます。
- また、静脈洞という大きな静脈の壁に髄膜腫がある場合にも、ガンマナイフにより根治が望めます。ただし、大きい腫瘍の場合は摘出術とガンマナイフを組み合わせた治療が必要になることがあります。治療方針をめぐってお悩みの方はいつでも気軽にご相談ください。
- 転移性脳腫瘍
- 肺癌などは高率に脳に転移することが知られています。現在、一部の抗がん剤は脳に転移した腫瘍にも効果がありますが、他の部位に転移したがんほどの効果は望めません。ガンマナイフは3cm以下の大きさであれば、90%以上の高い治癒率を望めます。
- 治療期間は1日で終了し、翌日退院できますので、他の治療を妨げることなく行うことができます。複数(10数個程度までですが)の転移巣があったとしても十分ガンマナイフで治療が可能です。新たな転移巣の出現にも対処可能です。
- 三叉神経痛
- 痛みはこの神経が脳幹に入る部位で慢性的に血管による圧迫を受けることがおもな原因です。根本的治療は手術で圧迫血管を外してあげることでしょうが、高齢の患者さんには負担が大きくお勧めできないこともあります。
- ガンマナイフでこの神経が脳幹に入る部位に集中照射しますと、1週間以内に8割以上の方が満足に食事できるようになります。治療は午前中で終了します。副作用の顔のしびれなどは10%程度ありますが軽度の場合がほとんどです。

